きろく

拙い文章でなにかの感想や意見をひたすらに綴るだけのぶろぐ。

私的少女漫画論

 

講談社別冊フレンド連載中の少女漫画、『三神先生の愛し方』1巻。を読んだ。

 

読みながら何回か声出して笑った(笑)

 

 

いや好きなやつ。これはほんと私の好きなやつ。

私はどっちかというと、女の子が追いかけるより男の子が追いかけてる話がけっこう好きで。

 

これはまさにそれ。

 

女子高生の主人公を、隣に住む近所のお兄さんだった現養護教諭の先生が溺愛しているっていう、9歳差カップルのラブコメだった。

 

とにかくテンポがいい!

 

当て馬がでばってきても、先生もとい惣ちゃんのはんぱない溺愛ですべて解決する。

安心して読めるにもほどがある安心感。

1巻は(笑)

 

まだ出てる分全部読めてないのでね。

でも2巻以降も読むこと決定。

 

やっぱり最近ありきたりな設定や展開ばかりの少女漫画には飽き飽きしちゃうようになったというか、正統派恋愛少女漫画になかなか手を伸ばさなくなってしまった。

なんていうか、うじうじしてるキャラに対して苛々しちゃったり、焦れったいのがすごく苦手。

 

私がそういう性格なのかもしれないし、読んできた漫画の傾向もあるのかもしれないな。

恋愛が全面に出ているものがけっこう苦手。

現実って、恋愛をメインに進んでるわけじゃなくて、あくまで1つの要素なんだよね、人生の。

私は恋愛をメインにする人生じゃないから、苦手なのかもしれない。

一応これでも彼氏と付き合うようになってマシになったほうではある。

 

昨年末に友達と映画『未成年だけどコドモじゃない』、通称”みせコド”を観て、ちょうどそのとき愛されてる感をあんまり感じられていなくて、主人公平祐奈中島健人と知念侑李にめちゃめちゃ愛されてて、羨ましすぎて映画おわったら泣いてた。(笑)

 

こういうガチ恋愛映画、『今日、恋をはじめます』以来に観たと思うんだよね。

2012年以来だよ。5年ぶりだよ。やばすぎるでしょ。

 

なんだろ、私はずっと『なかよし』読者だったし、コミック派になってからは『りぼん』作品のコミックけっこう買ってて、ほぼ恋愛メインでしかないケータイ小説を読みあさって自分も書いて。

そんなことしてたから、余計に恋愛メインのものがお腹いっぱいなんだろうなぁと思ったり。

 

変化を求めて2~3年前からBL漫画も読みあさるようになったしね(笑)

 

そんな私が好きだった、そして今読み続けてる、コミックスを購入してる(&してた)漫画っていうと、

 

かみちゃまかりん 亡き少女の為のパヴァーヌ

ロッキン★ヘブン ピーターパン症候群 MOMO

orange

俺様ティーチャー 月刊少女野崎くん

電撃デイジー

ホリミヤ

ヲタクに恋は難しい

桜姫華伝 絶対覚醒天使

アフォガード

ReLIFE

パステル家族

くらいかなあ。

 

一応同じ漫画家さんは横に並べてみた。

全巻購入はしなくてもしゅごキャラとか最終巻買ったりとかはしてたけど…。

 

最近おもしろくて電子で買ったのは、『まとめ★グロッキーヘブン』

 

確かtwitterとかで誰かが紹介したツイートがバズったのを見かけて気になって買ったのかな。

めちゃ笑えた。

 

たぶん、ファンタジーとかの恋愛以外の要素のほうが強いか、ラブコメコメコメくらいのコメディ量の話が好きなんだと思う。

特に椿いづみさん作品がすごくちょうどいい。

 

本棚がもっと大きければ、そしてもっとお金に余裕があれば、もっともっと買うのになあ、とかも思う。

気に入った、好きな作品は本の形できちんとそばに置いておきたいタイプだから、それこそ『カードキャプターさくら』シリーズは買い揃えたいと思ってるし、少女漫画に限らなければ『名探偵コナン』も正直買い揃えたい。

『電撃デイジー』も全巻は持ってないから揃えたいな。

ホリミヤも今途中から買えてないし。

 

BL漫画やTL漫画はちょっと本棚に並べるのは抵抗があるので、全部電子で買っちゃう。

そして電子だとあんまり買ってる感覚がなくて、今数えてみたけど、BLだけで200作品くらい買ってた。

ちょっと今自分でもどん引きしてる。

 

えっ200ってなに????????

え???????

 

うそやん。

 

雑誌とかもちょこちょこあるから1冊324~700円くらいとして(けっこうBL漫画高いやつは高くて700円くらいするのあるよねなんでだろうね)、ざっと10万くらいは使ってる?

まじ???

この2~3年で?????

 

たぶん本屋さん行ってたら700円って私ちょっと手が出にくいんだけど、電子だとなんか700円いっか、みたいな気持ちになっちゃう。

なんで?????????

 

出版業界が電子でけっこう儲けられるのも頷けるわこんなん。

 

 

うーんでも、やっぱりコミック誌とかあっての単行本化なんだよね、今の漫画業界。

 

最近はtwitterでユーザーが画像投稿で自作のオリジナル漫画を投稿して、それが話題になってpixivコミックやらその他出版社らに拾われ、連載やコミックス販売に至るケースが増えた。

もはやモデルケース化して、それを目的にtwitterに漫画を投稿する人も増えたんじゃないかなと思う。

 

その中では、すごくほのぼのする恋愛漫画や笑えるエッセイ漫画が多くを占めているような気がする。

あくまで個人的な意見だけど。

 

私のTL(今度はティーンズラブではなくタイムラインのほう)で見つけるものは半分以上がそれ。

 

例えば、310(サトー)さん(@namaste310)。

この方、既に他作品でコミックス出されてるけど、中学生×社会人お姉さんとか、両方初恋のアラサーカップルだとか、めちゃめちゃめちゃ可愛い漫画を投稿してらっしゃる。

 

バズって出版社から声が掛かりコミックス発売に至った最近の例は、銀泥さん(@platalodo)の『パティシエさんとお嬢さん』だと思う。

これもほんとにほんとに可愛い。

両片想いのほのぼの感がひたすらに可愛い作品で、最近ようやっと幸せになったんですよ…。

絵柄もあまり見ない感じで漫画家さんの個性が出てて、とっても可愛い。

しかも読者がボランティアでスペイン語とかに翻訳して世界の人も読めるようにしたりしてる。

2/27に発売するらしいので気になった方はぜひ。

 

そう、最近はこういった才能ある人、面白い話を描ける人が、web上にたくさんいる。

 

出版大手3社に足りないのって、その人たちを見つけ出し引き抜く力なんじゃないか、とか。(2/24、下部に訂正、追記あり)

ただただ向こうから来るのを待ってるイメージが強い。

そりゃ大手だから来るよね。

本気で漫画家を目指してる人は集まってくる。

でも普段の生活を優先させて趣味として漫画を描いている人もいっぱいいて、今はその人たちにも積極的に目を向けてくことで漫画業界が改めて盛り上がることができる時代になってるとも思う。

 

コミック誌の売上が下がっているっていうのはわりと聞くよね。

なかよしもりぼんもちゃおもしょーこみも別フレもフラワーも花とゆめも、コミック誌の弱点って、なかなか連載作品の話題性を生み出すのが難しいってところだと思うの。

単行本の購買層が、その雑誌の読者や作家買いをしてるファンに限られやすいかなって。

 

バズった漫画の作者を引き抜いて連載してもらうのはコミック誌自体の読者を増やす1つの打開策になると思うし、ついでに他の作品も読んでもらうことでそのファンも増やせる可能性があるというか。

 

まあデメリットとして考えられるのは、趣味で描いていた人だから、イベントに出ているならその〆切によく追われる人であるとか、そうでない人でも私生活と両立させるために描くペースが遅かったりする人だとか。

漫画を描くことだけに専念しづらいっていうのはあると思う。

 

ただ最初に話した『三神先生の愛し方』を描いている相川ヒロ先生は、なんと会社員としての仕事と両立させて連載しているらしい。

すごすぎる。

結局は作家さん本人のやる気と、編集の手腕、そして作家さんと編集とのしっかりとした信頼関係があれば、大抵どうにかなっちゃうんじゃないか、とか思ってしまった。

私が今持ってる知識の上で導き出された意見としてはね。

 

 

逆のパターンもある。

 

『りぼん』連載作家の、池田春香先生(@wildtono)。

男子練習絵としてtwitterに投稿した4人の男の子の絵がバズり、はっきりと根拠は見つけられなかったけど、おそらくそれをきっかけに『ロックアッププリンス』という、恋愛攻略ゲームの中に入ってしまった女の子の話が作られたと考えてる。

その話はりぼんの増刊号で読み切りとして初掲載され、私は見事、実に約7~8年ぶりにコミック誌を購入することとなったのです…。

 

その後『りぼん』本誌にてキャラクターを変えて新連載を開始しましたが、つい最近連載がおわってしまいました。悲しい。

単行本が出たら買いたいなと思っております。

 

きっと私のようにtwitterから見つけ、コミック誌を買うに至った人、たくさんいると思うの。

だからこそ本誌での連載がはじまったんだと思うし、なんて言えばいいんだろう、読者の逆輸入が可能であることが証明された作品だと思っています。

 

おもしろい作品ってまだまだ世の中にたくさんあって、生み出されていて、きっかけがあればまだまだみんな興味を持って好きになってくれる時代だ、っていうことを、私は実感してると思ってるし、信じてる。

 

なんだかなに話そうとしてたかよくわからなくなってきたけど、やっぱり創作の世界って素敵だね、という話。

本当は『三神先生の愛し方』についてだけ書くつもりだったのになんかこんなたいそうな話になってしまった。

 

まあ、需要は確かに変わらず存在しているんだよ、って感じかな。

 

私はあまり読まないけど、恋愛メインの漫画で面白い作品があること、魅力的な作品があることは知ってる。

だからこそ映像化だってされるんだと思うし。

だけど、大抵若手俳優が演じて、そこまで大きな話題にならずにおわってしまう。

そこは少年漫画との大きな差だよね。

作品の個性や良さがきちんと伝わって、読みたい、見たいと興味を抱いてもらえるような宣伝の仕方をより工夫していかなくちゃならない時代になってると思う。

 

少女漫画は、潜在的な読者をどんどん取り込んでいく必要がある。

 

そうしたらきっと、まだまだ盛り上がっていくんじゃないかなぁ。って私個人としては思ってます。

 

今度200を超えるほど読んだBL漫画の感想でも書きまくろうかしらね。

 

 

2/24 追記

大手出版社の1社から、SNSでの才能探しも行っているとの話を聞くことができた。

もちろんコミケなどのイベントに出向いて探すことも。

編集者1人1人が自分の方法で探しているようでした。

恐らく出版社の中で中小にあたるところがすぐ単行本化で話を進められるところで目に付く目に付かないの差が出ているのかなと思った。

大手出版社の声掛けだと、一緒に連載を立ち上げよう、という話がメインになると思うので。

バズった話をすぐ単行本化として話を持っていくのはいち編集者には難しいんじゃないだろうか、と。

大抵の編集者はなにかの漫画雑誌の担当としてその部署に属していると思うので。

ということで訂正と、それを受けての意見でした。